公益財団法人 坂田記念ジャーナリズム振興財団について

 関西は古くから個性豊かでダイナミックな文化を形成してきました。その中からいわゆる「大阪ジャーナリズム」が育ち、我が国のジャーナリズムを牽引して来ました。

 新聞人として、放送人として半世紀余り活躍した坂田勝郎氏(1904~1990年)もこうした土壌の中で育った一人でした。ご遺族から、ジャーナリズム発展に賭けた故人の遺志を末永く継承していく道として基金創設のご提案があり、平成5(1993)年4月、大阪府の認可で財団法人坂田記念ジャーナリズム振興財団が発足。平成25(2013)年には内閣府の認定を受け、公益財団法人坂田記念ジャーナリズム振興財団に衣替えしました。

 顕彰事業は平成6(1994)年にスタート、新聞、放送を中心に数多くの優れたジャーナリストを顕彰してまいりました。さらに平成19(2007)年から国際交流、国際理解の発展を図る事業を実施。令和元(2019)年までにタイ、中国、ベトナム、インドネシア、フィリピン、ミャンマー、韓国、台湾、ベトナム、ネパール、スリランカ、シンガポール、ブータンのジャーナリスト計13人を招聘しました。

 情報革命の大波の中、従来の報道機関も厳しい変革期を迎えております。「関西ジャーナリズムの振興」という原点を忘れることなく、事業の一層の充実を図って参ります。

令和5(2023)年1月
公益財団法人坂田記念ジャーナリズム振興財団

坂田勝郎氏

明治37(1904)年10月宮崎県日向市出身。旧制第五高等学校、京都帝国大学法学部を経て昭和7(1932)年大阪毎日新聞社入社。取締役編集主幹、常務取締役大阪本社代表、毎日放送副社長を歴任した後、昭和52(1977)年毎日放送社長。日本民間放送連盟副会長、毎日放送会長、毎日新聞相談役などとして活躍し、平成2(1990)年1月16日肺がんのため死去した。
享年85歳。

財団のシンボルデザインについて

シンボルデザインは、第1回から第5回まで坂田賞の正賞として贈られたブロンズ作品『宙』(村上炳人作)より

坂田賞一覧